📌 本記事は「随時更新ハブ」です
✅ 確定情報(一次ソース確認済み) 🕐 公開待ち(提出・発表後に追記) ⚠ 一部確定(既知の範囲で記載・続報追記予定)
最終更新:2026年6月11日|次回更新:6/12 上場(初値・初日値動き)
🔥 6/10〜11 直前情報:需要は4倍超
Bloomberg等の報道によれば、SpaceX IPO の需要は売出株数の4倍超(注文総額 約37.5兆円/$250B超)に達し、機関投資家の注文受付は6/10(米国時間)で終了。価格決定は6/11夕方(米国時間)、上場は6/12(金)の予定どおり。公開価格 $135 ベースの評価額は約270兆円($1.8兆)との報道。需要の過熱は、上場日の初値が公開価格より大きく上に飛ぶ可能性を示唆しています(初値買いの注意点は過去IPO 9銘柄の検証記事へ)。
🎯 6つの基本事実(早見表)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 上場日 | 2026年6月12日(金)米国時間 |
| 取引所・ティッカー | Nasdaq + Nasdaq Texas(デュアル上場)/SPCX |
| 調達額目標 | 約11兆円($75B)=史上最大IPO(前最大の Saudi Aramco の約3倍) |
| 目標評価額 | 約265兆円($1.77兆)(公開価格$135ベース)。テスラ(約240兆円/$1.6兆)を抜く米国時価総額7位相当。Morningstar は「フェアバリューの約2倍」と弱気評価を出している点も併記 |
| 公開価格 | 1株 固定 $135(価格レンジではなく1価格を事前確定する方式・大型IPOでは珍しい・※株価は1株あたり米ドル、$1≒150円換算)。発行株数 555.6M 株、調達総額 約11兆円($75B) |
| 個人投資家枠 | 最大30%(通常の約3倍)を個人投資家(リテール)に配分する方針 |
| 企業の性格 | ロケット + 衛星通信(Starlink等)+ 政府契約 + AI(xAI/Grok) の 複合企業。2026年2月のxAI合併で「AI企業」の側面も追加(S-1上は Connectivity / Space / AI の3セグメントで報告) |
📋 S-1/A(補正版)で追加された4つの開示
6月1日・3日に提出された S-1/A(補正版・最新の目論見書)には、5月20日の初版 S-1 にはなかった重要な開示が追加されました。投資判断に直結する4点を整理します。
① 公開価格を $135 で固定
通常の大型IPOは「価格レンジ(例:$120〜$140)」を提示してロードショーで需要に応じて決めますが、SpaceXは $135 の1価格に事前固定するという珍しいアプローチを取りました。ロードショーで需要を確認するというより、「この価格で欲しいなら申し込んで」 という強気の姿勢です。
② EchoStar の周波数帯取得(衛星通信の強化)
米国の衛星TV大手 EchoStar が持つ AWS-3 / AWS-4 / H-Block の周波数帯(衛星通信に使える電波の権利)を取得することが確定。対価は 261.8M 株の Class A 株+現金。FCC(米連邦通信委員会)が5月12日に承認済み。Starlink などの衛星通信事業を強化する動きです。
③ Cursor(AIコーディング支援サービス)買収オプション
急成長中の Cursor(AI を使ったプログラミング支援サービス)を将来買収できる権利を保有していることが開示されました。買収時の implied equity は 約9兆円($60B)、買収を取りやめた場合は 約1.5兆円($10B)の違約金。xAI 合併に続く AI 領域への大型投資の可能性です。
④ Bitcoin を 18,712 BTC 保有(公開企業として最大級)
S-1 の貸借対照表(バランスシート)に、SpaceX が 18,712 BTC を保有していることが開示されました。取得原価 約990億円($661M)に対し、評価額 約1,940億円($1.29B、2026年3月末時点)で 含み益 約950億円。IPO 後は 公開企業として最大級の Bitcoin 保有者(Grayscale 評価)になります。「SPCX を買うと Bitcoin にも間接エクスポージャーが取れる」という側面が加わりました。
📅 タイムライン ✅
| 日付 | イベント | 投資家として何ができる? |
|---|---|---|
| 2026年4月1日 | S-1(仮目論見書)を SEC に非公開で提出 | 関連銘柄(RKLBなど)を仕込む動き |
| 2026年5月20日 | S-1 が一般公開(本日!) | 財務・KPI・リスクを確認可能に |
| 5月下旬〜6月初旬 | 公募価格レンジ発表予定 | 「1株$X〜$Y」の仮値段が判明 |
| 6月4日 | ロードショー(投資家向け説明会)開始 | 機関投資家の反応に注目 |
| 6月11日 | プライシング(公募価格の最終決定) | 1株あたりの正式な値段が確定 |
| 6月12日 | 上場・取引開始(SPCX) | 公募株を持っていれば取引可能/市場で買付も可能 |
📊 S-1(仮目論見書)から判明した7の重要数字 ✅
2026年5月20日に SEC(米証券取引委員会)に提出された S-1 で、これまで非公開だった財務データが初めて公開されました。「目論見書」とは IPO の参加判断に必要な企業情報をまとめた公式書類のこと。以下は主な開示内容です。
| 項目 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 2025年通期売上 | 約2.8兆円($18.67B) | 前年から大幅増 |
| 2025年純損失(合算) | 約7,400億円($4.94B) | xAI合算後の数値。SpaceX本業は約2,200億円の黒字、xAI単独で約9,600億円赤字(後述) |
| Connectivity(Starlink等)売上 | 約1.7兆円($11.39B) | 全社売上の 約61% |
| Connectivity セグメント営業利益 | 約6,600億円($4.4B) | Starlinkは既に高収益事業に |
| Starlink 加入者数 | 1,030万人 | 164カ国・地域で展開(2026/3末) |
| Starlink 衛星数 | 約9,600機 | 低軌道(LEO)衛星のコンステレーション(衛星網) |
| 株式構造 | 議決権が違う2種類の株 | 私たちが買える Class A 株は1株1票、Musk氏らが保有する Class B 株は1株10票。同じ1株でも会社の意思決定への影響力が10倍違う仕組み(デュアルクラス株と呼ばれます) |
特に注目すべきは Starlink がすでに会社売上の6割超を稼ぐ高収益部門になっていること。「ロケット会社」というイメージが強いSpaceXですが、実態は「世界最大級の衛星通信SaaS(サブスク型ソフトウェア)企業 + ロケット部門」という構造です。
※ 本記事の円換算は1ドル=150円で計算した目安。実際の為替レートは各証券会社の表示をご確認ください。
SpaceX は何の会社か? 3つの事業セグメントに分解 ✅
SpaceX は単なる「ロケットを作る会社」ではありません。元々は ロケット打ち上げ・衛星通信・政府契約 の3事業を垂直統合(自社内で完結)モデルで運営。そして 2026年2月にxAI(Musk氏のAI企業、Grokを開発)を統合したことで、現在は S-1上 「Connectivity / Space / AI」の3セグメント で報告される構造になっています。
📊 売上構成(2025年・xAI統合後ベース)
- ① Connectivity(Starlink等):約61%(約1.7兆円/$11.39B)
- ② Space(ロケット打ち上げ + 政府契約):約22%(約6,100億円/$4.08B)
- ③ AI(xAI/Grok):約17%(約4,800億円/$3.2B、2026年2月合併後初の通期反映)
📡 ① Connectivity = Starlink を中心とした衛星通信(売上比率 約61%・最重要)
低軌道衛星約9,600機で世界中にブロードバンドを提供。加入者は1,030万人(164カ国、2026年3月末)を突破。月額課金のサブスク収益で爆発成長中。2025年売上は約1.7兆円($11.39B)、セグメント営業利益は約6,600億円($4.4B)と既に高収益化。SpaceXの真のドル箱で、会社全体の売上の6割超を稼ぐ。
Connectivityセグメントには Starlink Broadband(住宅向け)・Starlink Mobile(スマホ直結)・Starshield(米軍向け暗号通信、2024年時点でStarlinkに次ぐ第2位の売上規模)などが含まれます。
🚀 ② Space = ロケット打ち上げ + 政府契約(売上比率 約22%)
商業打ち上げは Falcon 9 / Falcon Heavy / Starship で世界の商業打ち上げ市場の 82%を独占(2025年実績)。NASAや商業衛星オペレーターから1機 約110億円($74M)で受注。政府契約は NASA有人ミッション(Crew Dragon)・ISS補給(Cargo Dragon)・米宇宙軍国家衛星・月着陸船 Starship HLS(Artemis計画)など、安定収益源として同じ「Space」セグメントに含まれます。
つまり投資家が SpaceX 株を買うことは、「ロケット会社」だけでなく「世界最大級の衛星通信サブスク」を一緒に買うことを意味します。これがバリュエーション(企業評価額)が他のロケット銘柄(Rocket Lab等)と桁違いになる理由です。
🤖 ③ AI(xAI/Grok)— 2026年2月追加(売上比率 約17%)
2026年2月、Musk氏が率いる AI スタートアップ xAI(ChatGPT競合の対話AI「Grok」を開発)を SpaceX に統合。これにより SpaceX は 「ロケット + 衛星 + AI」の3点セット企業 に変身しました。次のセクション「🤖 xAI合併で何が変わった?」で詳しく解説します。
🤖 xAI合併で何が変わった?(投資家として知っておくべきこと)✅
2026年2月、SpaceXはMusk氏のAI企業「xAI」を全株式交換(all-stock merger)で統合。これは「同じMusk帝国の中の合併」ですが、SpaceXの性格を根本的に変える出来事でした。投資家として押さえるべきポイントを整理します。
① xAI 単独の数字(S-1で初公開)
| 項目 | 2025年実績 |
|---|---|
| xAI 単独売上 | 約4,800億円($3.2B) |
| xAI 単独損失 | 約9,600億円($6.4B) |
| xAI 単独現金燃焼(Cash Burn) | 約2.1兆円($14B) |
現金燃焼(Cash Burn)=本業から得る現金より流出が多い状態。xAIの年 約2.1兆円は SpaceX本業が生み出す全現金より多い金額で、AI開発(GPU・データセンター・人材)の異常なコストが垣間見えます。
※ 会計上の損失 約9,600億円($6.4B)と現金燃焼 約2.1兆円($14B)は別物。現金燃焼 ≒ 会計損失+設備投資(GPU・データセンター等)+運転資金の変動。会計帳簿には現れない設備投資の現金支払い分も含むため、現金燃焼の方が大きくなります。
② 「SpaceX本業は黒字」だが「合算で赤字に見える」構造
S-1の 2025年純損失 約7,400億円($4.94B) は、合併後の「SpaceX + xAI」合算ベースの数字。xAI単独で約9,600億円赤字なので、逆算するとSpaceX本業(ロケット+Starlink+政府契約)は 約2,200億円の黒字だった計算になります。
📐 ざっくり計算
SpaceX本業の利益 = 合算純損失 −(マイナス × xAI損失)
≒ −約7,400億円 −(−約9,600億円)
≒ +約2,200億円(黒字)
つまり「SpaceXは赤字会社」というのは正確ではなく、「本業は黒字、xAIを丸ごと取り込んだ結果、合算では赤字に見えている」のが実態。投資家としては「xAIに数年間の赤字を許容できるか」が判断軸になります。
③ 強気派・慎重派の見方
S-1の TAM(対象市場規模)主張 約4,275兆円($28.5T)にも、AI市場の規模が大きく含まれていると見られます。SpaceX は 「宇宙+AIの両方で勝てる」というシナリオに賭けている、と理解するのが現時点では妥当そうです。
なぜ 約263兆円($1.75兆)という規模なのか? ✅
「なぜこんなにデカいの?」と私も最初に思った部分。調べてみると、約263兆円($1.75兆)は「今のSpaceXに払うお金」ではなく「5〜10年後のSpaceXに先払いするお金」と理解するのが近そうです。3つの根拠を順番に整理してみました。
① 機関投資家のプレマーケット評価
- 機関投資家=年金基金やヘッジファンドなど、組織で数億〜数十億円単位の大口投資をするプロのプレイヤー
- プレマーケット=まだ上場していない会社の株を、機関投資家・富裕層・社員などが 非公開で売買する市場
「プロ同士が SpaceX 株を上場前から取引してきた価格」を見れば、機関投資家がいくらだと思っているかが分かるわけです。今、その価格は 約225〜300兆円($1.5兆〜$2兆)のレンジ。約263兆円($1.75兆)はこの中央値に近い水準で、「すでに民間市場で付いている価格をそのまま IPO 価格にする」のが SpaceX 側の狙いと理解しました。
② PSR(株価売上倍率)で見ると「異常な高評価」
IPO価格を PSR(株価売上倍率)=時価総額 ÷ 売上 という指標でみてみます。数字が大きいほど「売上に対して株価が高い=割高」と判断される指標です。
| 企業 | 時価総額 | 直近売上 | PSR |
|---|---|---|---|
| Apple | 約510兆円($3.4兆) | 約58兆円($3,900億) | 約9倍 |
| NVIDIA | 約450兆円($3.0兆) | 約19.5兆円($1,300億) | 約23倍 |
| Tesla | 約180兆円($1.2兆) | 約14.5兆円($970億) | 約15倍 |
| SpaceX(IPO目標) | 約263兆円($1.75兆) | 約2.8兆円($18.67B、2025年) | 約94倍 |
※ SpaceX売上 約2.8兆円($18.67B)は xAI合併後の合算ベース。xAI を除いた SpaceX本業のみ(売上 約2.3兆円/$15.47B)で計算すると PSR は 約113倍とさらに高くなります。
Teslaの約6倍、NVIDIAの約4倍のPSR =「今の売上に対して明らかに割高」。プロ投資家が買うのは「将来の売上が今の数倍に伸びる」期待からです。
③ 高 PSR を正当化する「成長期待」の中身
- Starlink の急成長:1,030万人加入者、年率5割増ペース。今後さらに加入者を伸ばすシナリオ
- Starship の業界破壊力:完全再使用が実現すれば打ち上げコストが1/5〜1/10に下がる潜在力
- 政府契約の安定性:NASA・米宇宙軍からの継続案件
- ライバル不在:商業打ち上げで82%シェア、衛星通信で先行者利益。競合追随に数年単位の遅れ
結局のところ、約263兆円($1.75兆)は 「2030年頃のSpaceXに前払いするお金」。期待通り成長すれば妥当、そうでなければ高すぎる、という構造です。
💵 公募価格レンジ 🕐
🕐 5月下旬〜6月初旬に判明予定
本日提出された S-1 では 具体的な公募価格レンジ・発行株数とも未開示です。通常はロードショー前後(5月下旬〜6月初旬)に「1株 $X〜$Y」の仮レンジが発表され、その後6月11日のプライシングで正式な公募価格が確定します。
レンジ発表が出次第、本セクションに「1株あたり価格・想定購入金額(円換算)」を追記します。
🇯🇵 日本人が SpaceX 株を買う 3つのルート ⚠
「日本の証券会社で米国IPOに参加できるのか?」という疑問への結論:①公募抽選は限定的、②上場後の通常取引はほぼ全証券会社で可能、③ETF・投資信託経由で間接保有も可能。順に解説します。
ルートA:公募株を申し込む(抽選参加)⚠
SpaceXのCFO Bret Johnsen は「リテール(個人投資家)配分はIPO史上最大規模」と公言。具体的には調達額 約11兆円($75B)のうち最大30%(約3.4兆円)を個人投資家枠に確保する計画です(通常の米国IPOでは5〜10%)。主幹事(左側=最上位)は Goldman Sachs、共同主幹事に Morgan Stanley・BofA・Citigroup・JPMorgan Chase。日本国内の窓口がどう設計されるかは続報待ち。
✅ 5月27〜28日 確報:みずほ・楽天・SBI で取扱確定
日経・Bloombergによれば、SpaceX IPO はみずほ証券・楽天証券・SBI証券 の3社で取り扱われます。US Mizuho が23社の引受団に入り、その委託で日本3社が販売。NISA成長投資枠対応、日本での募集規模は最大 約3,200億円($2B)。SBI証券は米ドル決済のみ、楽天証券は円決済のみ。楽天証券は米国IPO公募の取扱が初。申込締切日や配分方式の詳細は各社の正式アナウンス待ち。
ルートB:上場後の通常取引で買う(最も確実)✅
これは SBI・楽天・マネックスを含むほぼ全ての米国株対応証券会社で可能です。手順:
- 米国株口座を開設(既に米国株を取引中なら追加手続き不要)
- 円→ドルに両替(円貨決済も可)
- 取引開始時刻に成行 or 指値で発注。ティッカーは SPCX で確定。
注意点:IPO 当日は 初値(取引初日に最初に付く値段)が大きく変動する可能性が高いため、成行注文(値段を指定せず買う注文)だと想定外の高値で約定するリスクがあります。指値(買いたい上限額を指定する注文)での慎重な発注がおすすめです。
ルートC:ETF・投資信託経由で間接保有 ✅
SpaceX 上場後は宇宙関連ETF・投信の組入候補に。米国ETFでは ARKX(アクティブ)・UFO(パッシブ)、NISA成長枠対応の円建て投信では 東京海上・宇宙関連株式ファンド・ニッセイ宇宙関連グローバル株式ファンド「スペース革命」が選択肢。各商品の信託報酬・純資産・分配金などの比較は 「日本人が買える宇宙関連株30銘柄 全体マップ」 にまとめています。
🏛 証券会社別の対応状況 ⚠
🕐 各社の SpaceX IPO 取扱可否・申込締切は今後発表予定。以下は過去の米国IPO取扱実績ベースの暫定見通しです。正式発表が出次第、各社の対応を表で更新します。
| 証券会社 | 米国IPO過去実績 | SpaceX IPO 見通し |
|---|---|---|
| SBI証券 | ◎ 確定 | Arm Holdings(2023/9)等の米国IPO取扱経験あり。SpaceX IPO 確定、米ドル決済のみ、NISA成長投資枠対応 |
| マネックス証券 | ◎ 米国IPOに強い | Reddit(2024/3)など米国IPO取扱多数。日本国内の米国IPO窓口として実績豊富 |
| 楽天証券 | ◎ 確定(初取扱) | SpaceX IPO で米国IPO初取扱。円決済のみ、NISA成長投資枠対応 |
| moomoo / Webull | ○ スマホで米国IPO申込 | スマホで完結する米国IPO申込機能あり。リテール向けに積極的 |
| みずほ証券 | ◎ 確定 | US Mizuho が23社の引受団に参加→日本3社へ委託販売。みずほ証券も日本国内のリテール窓口 |
⏰ 取引時間・NISA・税金 ⚠
取引時間(日本時間)
Nasdaq通常取引のオープン時刻は米東部時間 9:30 AM = 日本時間 22:30(サマータイム期間 3月〜11月)。ただしIPO当日は 初値が付くまでに30分〜数時間かかることが多く、深夜帯まで価格変動が大きい点に注意。慌てて成行注文せず、指値で発注するのが現実的です。
NISA成長投資枠での購入
NISA成長投資枠(年間240万円まで利益が非課税になる制度)では、原則として上場済みの米国株は購入対象。ただしIPO当日の公募株購入が NISA枠で可能かは証券会社の対応次第。上場後の通常取引なら NISA枠で購入可能なケースが多いです。各社の正式対応は IPO 取扱発表時に明示されます。
米国株の税金(NISA枠外)
- 売却益:日本国内で20.315%(所得税15.315%+住民税5%)
- 配当:米国で10%源泉徴収+日本で20.315%(合計約28%、確定申告で外国税額控除可)
SpaceX の S-1 では配当方針は明示されていません。Starship開発・Starlink拡張など膨大な成長投資を抱えるため、当面は配当より内部留保を優先する可能性が高いと一般に見られています。
🛑 買う前に必ず知っておくべきリスク ✅
- バリュエーション過熱リスク:約263兆円($1.75兆)は売上の約94倍。Tesla・NVIDIAを大きく超える割高水準。期待先行で「2030年の姿」に対する前払い
- 合算純損失 約7,400億円(2025年):これは xAI 合併後の合算ベース。xAI 単独で約9,600億円赤字なので、SpaceX本業(ロケット+Starlink)は約2,200億円の黒字と計算可。ただし xAI は今後も年 約2.1兆円の現金燃焼が続く見込みで、AI開発の黒字化までの数年間は合算赤字が続くリスクあり
- 議決権が制限される(デュアルクラス株):会社の方針を決める「議決権」が、株主全員で平等ではない仕組み。SpaceXの場合:
- 私たちが買える Class A 株:1株 → 1票(普通の議決権)
- Musk氏らが保有する Class B 株:1株 → 10票(10倍強い議決権)
- Starship 依存度:完全商業運用までまだ時間がかかる。失敗が続けば株価に響く
- 規制リスク:FAA(米連邦航空局)、FCC(米連邦通信委員会)の許認可、軌道混雑の国際規制
- 米中対立による衛星制限:Starlink の中国・ロシア・イラン等での提供制限が続く可能性
- Elon Musk のリスク:X(旧Twitter)・Tesla など他社経営との時間配分が常に問題視される(xAIは2026年2月にSpaceXに統合済み)
- IPO 直後の高ボラティリティ:初日に大幅高 → その後の調整局面で大きく下落するパターンも(後述)
参考:超大型IPOの「上場後値崩れ」直近例
「IPO当日に飛びつくと危ない」と言われる根拠が、過去の超大型IPO事例にあります。代表的な4例を見てみましょう(株価は概数)。
| 銘柄(上場時期) | 公募価格 | 初値 | 底値 | 最終結果 |
|---|---|---|---|---|
| Facebook ($META) 2012/5 |
$38 | $38.23 | $17.55(-54%) | 1年後に公募価格回復。現在は約75,000円($500)超 |
| Uber ($UBER) 2019/5 |
$45 | $42(-7%) | $14.82(-67%) | 3年後に公募価格回復、現在は約12,000円($80)超 |
共通パターン:「初値で高値→数ヶ月で初値の半値前後まで下落→数年かけて回復」。Facebookは最終的に10倍以上、Uberも3年以上かかって公募価格を回復しました。同じパターンは Alibaba(2014)・ARM(2023)等の超大型IPOでも繰り返し見られています。
私の今の方針としては、「IPO当日に飛びつかず、最初の決算(2026年Q3)が出てから判断する」のもアリかなと思っています。SpaceXのような巨大IPOは初日のボラティリティが極めて高そうなので、初心者の私は 「最初の決算で実際の数字を見てから動く」方が無理なく付き合えそう、というのが現時点の理解です。
📈 関連銘柄への波及 ✅
SpaceX IPO は他の宇宙関連銘柄にも大きく影響します。投資先の候補として、以下の連動性も押さえておくと良いでしょう。
| 銘柄 | 関係 | 想定される動き |
|---|---|---|
| RKLB(Rocket Lab) | 打ち上げの直接競合 | 連れ高傾向だがSpaceX一強でやや劣後リスク |
| ASTS(AST SpaceMobile) | スマホ衛星直接通信 | Starlinkと別市場、独自評価 |
| LUNR(Intuitive Machines) | 月面着陸船 | 月関連で連れ高の可能性 |
| ETL(Eutelsat OneWeb) | Starlink最大の競合 | 連動・対抗両面で動く可能性 |
| GSAT(Globalstar) | Amazon Leo(Starlink対抗) | Amazon買収完了に向け注目度UP |
❓ よくある質問 ✅
Q1. NISAでSpaceX株は買えますか?
A. 上場後の通常取引でなら NISA成長投資枠で購入できる可能性が高いです。ただし証券会社ごとに対応が異なるため、IPO 取扱発表時に各社の対応を確認する必要があります。IPO 当日の公募株購入が NISA 枠で可能かは個別確認が必要。
Q2. 日本時間で何時から買えますか?
A. Nasdaq通常取引のオープン時刻はサマータイム期間(3月〜11月)で日本時間 22:30。IPO当日は初値確定まで時間がかかることが多く、深夜帯まで価格変動が大きい点に注意。
Q3. 楽天証券でSpaceX IPOに申し込めますか?
A. はい、申し込めます(5/27〜28 確報)。SpaceX IPO は楽天証券にとって米国IPO初取扱。円決済のみ、NISA成長投資枠対応。申込締切や配分方式の詳細は楽天証券の正式アナウンスを確認してください。
Q4. ティッカーは「SPCE」と「SPCX」どちらですか?
A. SPCXで確定(S-1で開示)。「SPCE」は既に Virgin Galactic が使用中のため、SpaceX は SPCX を採用しました。
Q5. 上場初日の値動きが心配です
A. 過去の超大型IPO(Facebook・Uber等)の事例から、上場直後に大きく下落するケースは少なくありません。指値注文での慎重な発注、もしくは「最初の決算(2026年Q3)まで様子を見る」戦略も合理的な選択肢です。
📝 更新履歴 ✅
| 日付 | 状態 | 内容 |
|---|---|---|
| 2026/5/21 | ✅ 完了 | xAI合併の影響反映(3セグメント構造・xAI単独数字・本業黒字解説)、議決権補足、ファクトチェック |
| 2026/5/20 | ✅ 完了 | S-1正式公開を反映(SPCX、デュアル上場、財務データ全面更新) |
| 2026/5/13 | ✅ 完了 | 初版公開 |
| 5月下旬〜6月初旬 | 🕐 予定 | 公募価格レンジ発表+日本各社のIPO取扱発表 |
| 2026/6/4〜 | 🕐 予定 | ロードショー開始=機関投資家の反応 |
| 2026/6/11 | 🕐 予定 | プライシング(正式公募価格決定) |
| 2026/6/12 | 🕐 予定 | 上場当日の取引時間・初値 |
| 2026/6/19頃 | 🕐 予定 | 上場後1週間の値動きまとめ |
まとめ
- SpaceX IPO は 2026年6月12日上場(Nasdaq+Nasdaq Texas、ティッカー SPCX)。目標時価総額 約263兆円($1.75兆)、調達額 $75B(約11兆円)で史上最大
- S-1 で 2025年売上 約2.8兆円、Connectivity(Starlink等)売上 約1.7兆円(全体の61%)、Starlink加入者 1,030万人 が判明
- 2026年2月のxAI合併でSpaceXは 「ロケット+衛星+AI」の複合企業 に(S-1上は Connectivity / Space / AI の3セグメント)。合算純損失 約7,400億円は xAI の現金燃焼を取り込んだ結果で、SpaceX本業は黒字
- 日本から買う方法は3つ:①公募抽選(マネックス・SBI等、続報待ち)、②上場後の通常取引(ほぼ全証券会社)、③ETF・投資信託経由(ARKX・東京海上等)
- CFO「リテール配分は史上最大規模」発言=最大30%(通常の3倍)を個人投資家枠に確保する方針
- リスクはバリュエーション過熱(PSR約94倍)・デュアルクラス株(議決権制限)・Starship依存・xAI合併損失など。IPO当日の飛びつきは慎重に
本記事は投資助言ではありません。実際の投資判断はご自身の責任で行ってください。最新情報は各証券会社・SpaceX公式・SEC EDGAR等の一次情報を確認してください。
📝 変更履歴
本記事は「随時更新ハブ」として、SpaceX IPO に関する公式発表・新情報が出るたびに追記しています。主な更新は以下のとおり。
- 2026年6月11日:直前情報を追記。需要4倍超(注文総額 約37.5兆円/$250B超)・機関投資家の注文受付6/10終了・$135ベース評価額 約270兆円($1.8兆)の報道を反映
- 2026年6月3日:補正S-1(S-1/A・6/1と6/3提出)反映。公開価格 $135 固定/米国リテール枠30%詳細/EchoStar 周波数帯取得/Cursor 買収オプション/Bitcoin 18,712 BTC 保有(評価額 約1,940億円)を追記。Morningstar の弱気評価も併記
- 2026年5月27〜28日:日本取扱証券会社の確報を反映。みずほ証券・楽天証券・SBI証券 の3社で取扱確定(楽天は米国IPO初取扱・円決済、SBIはドル決済、いずれもNISA成長投資枠対応)
- 2026年5月21日:通貨表記を「円先+ドル併記」に統一
- 2026年5月20日:S-1(仮目論見書)正式公開を受け、当初版を「随時更新ハブ」化。xAI合算売上 約2.8兆円($18.7B)、目標時価総額 約263兆円($1.75兆)、純損失 約7,350億円($4.9B)等を反映
